ノーコードツールを使い始める前に知っておきたいこと
Appendix

Dr.Sumのどこで活用できる?

プログラミング的思考で学んだ仕組みが、Dr.Sumの「どこで活用できるのか?」について確認してみましょう。
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「 変数」はどこで活用できる?

Dr.Sumで変数の仕組みを活用できる機能のひとつとして、「環境変数」があります。
ここでは、よく使われる「環境変数」の活用シーンを確認してみましょう。

具体的な設定例は、「参考」内のコンテンツを確認してくださいね。
例 
環境変数を使ってユーザーやグループごとに表示するデータを制御する

環境変数とは、グループやユーザーに対して設定できる変数のことで、データの絞り込みに使用できます。

例えば、ビューなどの抽出条件に環境変数を設定することで、「第一営業部」に所属している人には「第一営業部」のデータのみ見せる、といったデータの表示制御が実現できるようになります。
また、Dr.Sumでは、Dr.Sumをインストールするとコンピューターに自動で設定される「システム環境変数」という変数も使えます。
システム環境変数はOS上に設定される変数で、Dr.Sumに関連するディレクトリ情報などを変数で定義しています。バッチファイルの作成時に使用することで、バッチファイルの保守性を向上できます。

具体的な使い方は、つぎのコンテンツを確認してくださいね。

「プログラミングの基本構造」はどこで活用できる?

つぎは、プログラミングの基本構造の仕組みが、Dr.Sumのどこで活用できるのかを確認してみましょう。
Dr.Sumでは、「CASE式」で「分岐処理」の仕組みを活用できます。

具体的な設定例は、「参考」内のコンテンツを確認してみてくださいね。

活用シーンを確認する

CASE式を使って分岐処理で値を変換する

CASE式とは、条件分岐を実現できる式(構文)のことで、ビューやSQLなどに記述して使います。

例えば、性別の情報がコード値のみで保存されている場合、わかりやすい表記で性別の情報を表示したいということもあると思います。そのような場合、CASE式を使って分岐処理を組み込むことで、コード値を任意の値に変換して表示できるようになります。
上記は、ビューの[プロパティ]画面でCASE式を設定していますが、SQLの場合は、Dr.Sumの[SQL Executor]などで、つぎのように記述すると同様の結果を表示できます。
★SQLコンテンツへのリンクも追加する★
また、上記の例は「DECODE関数」を使っても同様の結果を表示できます。
DECODE関数は、値を条件に従って変換する関数です。

上記の例のCASE式をつぎのように記述します。
DECODE( 男女コード, '1', '男', '2', '女','3','未定' )


具体的な使い方は、つぎの製品マニュアルを確認してくださいね。
分岐処理の「参考」で、「AND」や「OR」を使うと、複数の条件をまとめて指定できるということをご紹介しましたが、「AND」や「OR」は検索条件でもよく使われます。

例えば、Dr.Sumの場合、ビューなどの「
抽出条件」で「AND」や「OR」の仕組みを活用できます。
ビューで「AND」や「OR」を使った例は、「ビューで抽出条件を指定してデータを絞り込む」の「抽出条件の指定場所・OR条件とAND条件」で確認できます。

「関数」はどこで活用できる?

さいごに関数の仕組みが、Dr.Sumのどこで活用できるのかを確認してみましょう。
Dr.Sumでは、「カスタム関数」の機能を使うことで、関数の仕組みを活用できます。

カスタム関数は、オンプレミス版をお使いの場合は「Ver.5.7」以降で利用できます。

活用シーンを確認する

よく使うマスキング処理を再利用できるように関数化する

カスタム関数
とは、ユーザーが独自に関数を定義できる機能のことです。
既存の関数やCASE式を組み合わせた式をカスタム関数として登録することで、SQL文の記述をシンプルにできます。

例えば、会社名などの秘匿化が必要なデータをマスキングする処理を頻繁に実行する場合、カスタム関数で関数化しておくと、非常に便利です。
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