04 考察し、行動につなげる

AIとの対話で『次の一手』を導き出す
|分析を行動に変える

作成日:2026-02-26 更新日:2026-02-26

分析結果を見て、次はどう動けばいいの?

フェーズ 03までのステップで、分析に必要なデータは整い、可視化の準備も完了しました。
しかし、グラフや集計表が表示されただけでは、ビジネスの課題は解決しません。「数字がどうなっているか」を読み取り、「だから、何をするのか」を決定する必要があります。

このフェーズでは、これまでの設計に基づいた分析結果からAIと一緒に想定される課題の真因を考察し、現場がすぐに実行できる「具体的な改善アクション」と、報告用の「分析レポート」を作成しましょう。
この記事でやること
所要時間は各ステップ5分、合計10分程度です。
AIを分析パートナーにして、アウトプットから「読み取れる事実」をシミュレーションし、解決に向けた「具体的なアクション」と、報告に使える「分析レポート」のたたき台を作ります。
得られる成果
  • グラフや表から「課題の真因」を特定するヒントが得られる
  • 現場ですぐに検討・着手できる、優先順位のついたアクション案がまとまる
  • 報告先に提出する「分析レポート」のたたき台(構成案)が作成できる
INDEX
STEP 01

仮説を検証し、AIと一緒に「具体的な改善アクション」を考えよう(5分)

目的

フェーズ 03で設計した「分析の作戦」を使って、実際のDr.Sumのデータを確認してみましょう。
フェーズ 01の仮説が正しかったかを検証(答え合わせ)します。 その「検証結果(事実)」をもとに、AIと一緒に具体的な「解決策(アクション)」を考えます。
改善案をAIとブレストする
フェーズ 03で立てた「分析の作戦」をAIに伝えて、具体的な打ち手を提案してもらいます。

なお、フェーズ 03で作成したモックアップは、「ダミーデータ」を用いた表示サンプルだったため、そのままでは現実の判断材料になりません。そのため、このステップでは、作成したビジュアルではなく、「分析の作戦」に基づき、Dr.Sum内のデータを直接参照して、現実の数値に即した精度の高い改善アクションを導き出します。
■ アクションプラン提案用のサンプルプロンプト
[ ] の部分に、役割を入力してください。
STEP 02

AIに報告用の「レポート」を書いてもらおう(5分)

目的

STEP 01で「対策案」が固まりました。これを上司やチームに報告し、実行の許可をもらいましょう。
分析結果とあなたが考えた対策案をセットにして、AIに説得力のある報告レポートを書かせます。
報告レポートを作成する
AIに「課題」と「提案したいアクション」を伝えて、簡潔な報告レポートを作成してもらいます。
■ 報告レポート作成用のサンプルプロンプト
 出力の一貫性のため、ここではスライド構成を固定で記入するフォーマットとしていますが、プロンプトを適宜調整してください。
使用するAIサービスやプランによっては、直接PowerPoint形式などのスライドに直接出力できます。その場合は、プロンプトの出力形式を適宜調整してください。
もし、出力されたHTMLのレイアウトが崩れていたら、AIに調整を依頼してみましょう。
おつかれさまでした!
これで、フェーズ 01から始まった全4回のプログラムは完結です。

よくある質問

AIの提案が「当たり前」のことばかりで、あまり役に立ちません。どうしたらいいですか?

次の2点を意識すると、AIの回答をより深い内容に引き出しやすくなります。

1. プロンプトに「前提・制約・強み」を具体的に追加する
AIは、与えられた条件の範囲で思考します。
そのため、以下のような情報を補足すると、一般論ではなく「自分たちの状況に即した」回答になりやすくなります。

- 組織や業務の制約(人員・予算・期間・権限 など)
- 現在の課題背景や、すでに分かっている事実
- 自社・自部門の強み、逆にできないこと

2. より深い推論が得意なモデルを使う(使い分ける)
改善アクションの検討やKPI設計など、「なぜそう言えるのか」「他の選択肢はないか」といった思考が重要な場面では、
より深く推論するタイプのモデルを使うことで、

- 前提条件を踏まえた整理
- 代替案やリスクの提示
- 施策とKPIの因果関係の明確化
といった点が充実しやすくなります。

なお、報告書の文章化など「表現を整える」ことが主目的の場合は、必ずしも深い推論モデルでなくても十分なケースもあります。
目的に応じて、プロンプトの書き方とモデルを使い分けることが重要です。

まとめ

Write your awesome label here.

このコンテンツでは、分析結果をもとに、AIと協力して「具体的なアクション」を起こし、成果につなげる方法をご紹介しました。

  • STEP 01:データから明らかになった事実をもとに、課題解決に向けた「具体的な改善アクション」をAIに提案してもらいました。
  • STEP 02:上司やチームを動かすために、AIに「現状の課題」と「提案」をまとめた報告レポートを作成してもらいました。
実務へ向けたワンポイント
  • 最後は「人」が判断:冒頭でもお伝えした通り、AIの提案を鵜呑みにせず、必ず現場の感覚や実態と照らし合わせて意思決定しましょう。
  • 他の課題やデータへの応用:今回体験した対話の型は、他のビジネス課題にも応用できます。ぜひ実践を続けてみましょう。

さあ、あなたの本当のデータ活用をスタートさせてください!

<少し慣れてきたら…> AIとの対話を、より効率よく進めるコツ

データ活用のサイクルを回し続けると、AIとのやり取りが積み重なり、「以前の前提をもう一度説明するのが面倒」「検討プロセスがバラバラになって管理しにくい」といった課題が出てきます。

そこで重要になるのが、単なるプロンプトの工夫を超えた「会話を効率よく管理・再利用する仕組み」の構築です。

ここでは、過去の検討内容を瞬時に呼び出すコツや、検討フェーズが変わっても説明をやり直さずに済む「プロジェクト機能」の活用術、そしてノウハウを資産化するMarkdown連携など、ここでは、Claudeを例に、AIを「一過性のツール」から「継続的なパートナー」へと進化させる3つの管理術をご紹介します。
つぎの内容は、2026年2月現在の情報です。AIの変化は著しいので、この記事を読むタイミングでさらに便利な機能が搭載されている可能性が高いです。気になる方は直接AIに聞いてみましょう。
機能によっては、有料プランのみに提供されているものありますので、ご自身の利用環境にあわせて確認してください。
1. 過去の情報参照: 「過去の検討内容を呼び出す」
Claudeには、過去の膨大なチャット履歴を検索し、その内容を参照しながら新しい回答を組み立てる仕組みがあります。

・「前に決めたこと」をAIが忘れない: 過去にやり取りした分析方針や、苦労してまとめた前提条件をAIが自動で踏まえてくれるため、説明を省略してスムーズに次の議論へ進めます。

・多角的な深掘りがスムーズに: 「以前の検討結果をベースに、今度は別の切り口で考えて」といった指示が可能になり、一つのテーマを深く、広く掘り下げることができます。

「過去の自分」とAIが積み上げてきた文脈(コンテキスト)をそのまま引き継げるため、フェーズをまたいでも思考が途切れないのが最大の特徴です。
2. プロジェクト機能: 「説明をやり直さずに済む管理術」
Claudeの「プロジェクト機能」を活用すれば、AIの中にあなた専用の「共有知識ベース」を作れます。
例えば、次のような情報をこれらをプロジェクト知識(手順やファイル)に登録しておけば、フェーズが変わって新しいチャットを開始しても、毎回同じ説明をする手間が省けます。

活用例:
・会社名、業種、使用しているデータベース名
・分析の全体的な目的や背景
・Dr.SumやMotionBoardのバージョン情報

設定例:

・手順: 分析の目的や背景、Claudeへの役割指示などを記述
・ファイル: データベース設計書、過去フェーズの結果をテキストファイルやPDFで保存

補足:
各フェーズで得られた結果(データ要件リストやSQL文など)を次のフェーズやステップで1度だけ使いたい場合は、各フェーズやステップのプロンプトに直接コピー&ペーストしてください。プロジェクト知識への追加は、何度も参照する基本情報(会社情報、データベース情報など)に限定することで、管理がシンプルになります。
3. Markdown化:「再利用できる形にする」
さらに効率を高めたいなら、AIに渡す前提や条件をテキストチャットに直接打ち込むのではなく、「Markdown(md)ファイル」として手元に整理しておくのもおすすめです。

・プロジェクトの「共通基盤」として: 作成したmdファイルをプロジェクトにアップロードしておくだけで、常に最新の前提をAIと共有できます。

・ツールに縛られない汎用性: Claude以外の他のAIサービスでもそのまま読み込めるため、環境が変わってもあなたのノウハウが失われません。

・「テンプレート化」で展開がスムーズ: 一度作った構成案や指示の「型」は、少し書き換えるだけで別の分析テーマにもすぐに応用できます。

mdファイルは、複雑なフェーズを切り分けて進めるデータ活用において、何度でも使い回せる「分析の共通土台」になります。