02 データを準備する・整える

AIとの対話で分析に必要な『データ』を整える
|分析のための準備

作成日:2026-02-26 更新日:2026-02-26

分析のために、データをどう整理すればいいの?

BIツールで分析しやすいデータは、1つの大きな表(大福帳形式)ですが、データベースでは、つぎのように別々のテーブルに分けて管理します。

トランザクションテーブル(ファクトテーブル):
 日々増えるデータ(売上など)
マスターテーブル:
 基本となるデータ(店舗情報など)

なぜなら、1つの大きな表にすべてを詰め込み過ぎると、つぎのような影響があるからです。
  • データの重複が発生し、容量が無駄になる
  • 更新などのメンテナンスが煩雑になる
  • 分析ツールでの集計が遅くなる
詳しくは、「データベースのきほん」-「データベースの基礎知識」で確認できます。
このフェーズでは、このような難しいデータ整理をAIに任せて、Dr.Sumで使える最適なデータ構造を作ります。
この記事でやること
所要時間は各ステップ5〜15分、合計25分程度です(テーブルやビュー作成の操作時間15分程度を想定)。
AIを活用して、フェーズ 01で決めた「必要なデータ要件」をDr.Sumで使える形に整えます。
得られる成果
  • データを適切なまとまり(テーブル)に分ける設計が明確になる
  • Dr.Sumで試せるサンプルCSVファイルが手に入る
  • 分析用のビュー(1つの表)を作成できる
INDEX
STEP 01

データをAIに整理してもらおう(5分)

目的

フェーズ 01で決めたデータ要件をもとに、Dr.Sumにデータを作成する際、「どんなまとまり(テーブル)に分ければいいか」をAIに整理してもらいます。
また、すでにDr.Sumにデータベースが存在する場合は、「必要なデータが揃っているか」をAIに確認してもらいます。
【これからデータを作成する場合】必要なデータの整理方法を聞く
「データをどう分ければいい?」と聞いてみましょう。
■ データ整理用のサンプルプロンプト
[ ]  の部分に、必要な情報を記入してください。
「主キー」や「外部キー」、「カレンダーマスタ」の詳細は、「知っておきたいデータベース用語」で確認できます。
【すでにDr.Sumにデータベースが存在する場合】必要なデータの存在を聞く
「必要なデータは存在する?」と聞いてみましょう。
■ データ存在確認用のサンプルプロンプト
[ ]  の部分に、必要な情報を記入してください。
「主キー」や「外部キー」、「カレンダーマスタ」の詳細は、「知っておきたいデータベース用語」で確認できます。
知っておきたいデータベース用語
●「主キー」や「外部キー」とは?
テーブル同士を結合するためには、それぞれのテーブルに結合するための共通の項目が必要です。
この項目のことを「キー」または「キー項目」と呼びます。
また、キーは役割に応じて、「主キー」と「外部キー」に分類されます。

・主キー:
そのテーブル内で、各行を一意に識別できる項目(または項目の組み合わせ)のことです。絶対に重複してはいけない値を持ちます。
例:店舗マスタテーブルの「店舗ID」、商品マスタテーブルの「商品コード」

・外部キー:
他のテーブルの主キーを参照する項目のことです。テーブル同士を結びつける「橋渡し」の役割を持ちます。
例:売上明細テーブルの「店舗ID」は、店舗マスタテーブルの主キー「店舗ID」を参照する外部キー
●「カレンダーマスタ」(カレンダーテーブル)とは?
データ分析を簡単にするための「分析用の万能カレンダー」です。
日付データを加工することなく、さまざまな形式や粒度の情報をすぐに引き出せるようにするためのテーブルを指します。 (例:日付「2025/4/1」から、「2025年度」「第1四半期」「火曜日」などを取得)

分析に必要な時間軸のデータをあらかじめマスタに用意しておけば、売上データなどと結合(JOIN)するだけで、効率的に集計や分析を行えるようになります。

詳しくは、「カレンダーマスタ(カレンダーテーブル)で時系列データを用意する」で確認できます。
STEP 02

実際にDr.Sumで試せるデータを作ろう(15分)

目的

 すでに必要なデータが存在している場合、このSTEPはスキップしてください。
言葉での説明だけでなく、実際にデータが入ったサンプルデータを作成してもらいます。
これで、「ああ、こういうデータを用意すればいいんだ」と具体的にイメージできるようになります。
サンプルデータを確認する
まずは、どんなデータになるか目で見て確認しましょう。
■ サンプルデータ表示用のサンプルプロンプト
サンプルデータをもとにCSVファイルを作成する
イメージが湧いたら、実際にDr.Sumに取り込めるファイル(CSV)を作ってもらいます。
まだ本番のデータがなくても、ここで作成したサンプルデータをDr.Sumに取り込めば、つぎのフェーズで行う「分析・可視化」のリハーサルができます。
■ CSVファイル作成用のサンプルプロンプト
 AIが直接CSVファイルを出力できない環境の場合は、CSVファイルの内容をコピーし、メモ帳などのテキストエディターに貼り付けてCSV形式で保存してください。
CSVファイル作成に関する留意事項 
AIサービスや環境の制約により、大量件数のファイル生成は動作が不安定な場合があります。その際は、少量のサンプル(5〜10件)を表形式で出力するか、Pythonスクリプト経由でのCSVファイル作成をご検討ください。
CSVファイルを作成できたら、Dr.Sumのデータベースにインポートしてテーブルを作成しましょう。

<Enterprise Managerでのテーブルの確認例>

●データベースの作成、データのインポート方法は?
データベースの作成方法は、以下のコンテンツで確認できます。
Dr.Sum製品体験ツアー【基本操作編】」のDatalizer for Excel基礎編
STEP #1 データベースの作成とCSVファイルのインポート」で確認できます。

また、作成したテーブルには、この後のビューの作成前に、
キー項目の設定データの中身に応じたデータ型を設定しておきましょう。
STEP 03

テーブルをつないでSQLでビューを作成してもらおう(5分)

目的

Dr.Sumに必要なデータを準備した後、それらを分析用に結合させる命令文(SQL)をAIに書いてもらいます。

もちろん、SQLを使わずに手動でビューを作成しても問題ありません。
ここでは、コピー&ペーストするだけで簡単にビューを作成したいので、AIにSQLを書いてもらう方法をご紹介します。
SQLの内容がわからない場合は、AIに聞けるので安心です。

Dr.Sum Local MCP Server
を使用することで、Dr.Sumにインポートしたテーブルを接参照してSQLを提案してもらいます。
SQLがはじめての方向け:SQLの基本を知るには?

Dr.Sumで使えるSQLの基本知識は、つぎのコンテンツで確認できます。
はじめてのSQL
ビューを作成する
■ ビュー作成用のサンプルプロンプト
[ ] の部分に、ビューで参照するDr.Sumのデータベース名やテーブル名を入力してください。
 なお、ここでは、サンプルで作成したデータベース内のテーブルすべてを対象としてビューを作成するため、特定のテーブル名は指定していません。
 「前提」の記述例のように、使用するテーブルやビューがどのデータベースにあるかを指定すると、AIが正しく参照しやすくなります。
SQLが生成されたら、Dr.Sumの「SQL Executor」にSQL文をコピー&ペーストして、ビューを作成してみましょう。
また、一度で期待どおりのビューを作成してくれない場合があります。
期待した結果と異なるビューが作成されたら、問題と期待する動作や結果をもとにAIに再度修正してもらいしょう。

<SQL ExecutorでのSQL実行例>

SQLでビューを作成する方法は?

Dr.Sumで、SQLをもとにビューを作成する方法は、つぎのコンテンツで確認できます。
【徹底解説】SQL Executorを使おう【純正ツール】
もし、ビューの作成時にエラーが発生したら、そのエラーの原因と解決策をAIに聞いてみましょう。
■ エラー解決用のサンプルプロンプト
Dr.SumのSQLに関する留意事項 
Dr.Sumは、一部独自のSQL仕様を持っています。AIが生成するSQLは、標準SQLや他のデータベース(PostgreSQL、MySQLなど)の記法で出力されることがあるので、まれにエラーが発生する場合があります。

Dr.Sum Local MCP Serverに接続している環境では、基本的にエラーの解決をスムーズに行えますが、それ以外の環境では、AIが正しいDr.Sum用のSQLを生成できない場合があります。
その際は、Dr.Sum公式マニュアルを参照(URL情報などを参照)させて、具体的なエラー内容とともに再度質問してみてください。
OPTION

実務でよく使うSQLの例を確認してみよう

AIを活用することで、SQLを生成できることを確認できました。
実務では、さらに「リピート顧客だけを抽出したい」「最後に購入した商品を知りたい」といったニーズもよくあります。
こうした分析は、集計・結合・サブクエリなどを組み合わせた少し複雑なSQLが必要になりますが、Dr.Sum Local MCP Serverに任せれば簡単に作成できます。

ここでは、Dr.Sumのサンプルデータベース「販売実績DB」をもとに、実務でよく使われるSQL例をいくつかご紹介します。各SQLの詳しい解説を知りたい場合は、AIに直接聞いてみましょう。
■ 例1: リピート顧客分析
やりたいこと:「リピーターの顧客情報を知りたい
■ 例2: 各顧客の最新購入日の売上情報を取得
やりたいこと:「各顧客が最後に買い物した時の売上明細を見たい」
サンプルデータベース「販売実績DB」の内容を簡単に確認するには?

Dr.Sum Local MCP Serverを使って、つぎのようなプロンプトを実行すれば、データベースやテーブル構造などを簡単に確認できます。

よくある質問

AIが作成したSQLが正しいか不安です。どのように確認すればいいですか?

まずは、SQLの内容をAIに日本語で説明させて確認しましょう。
「何を」「どの条件で」「どんな結果を取得しているか」が、自分のやりたいことと合っているかを見るのが第一歩です。
そのうえで、条件を一部外したり、件数だけを確認するなど、シンプルな形で結果をチェックすると、安心して使えるようになります。

<ステップ>
次の手順で確認してみましょう。

① SQLが何をしているかをAIに日本語で説明させる
  「何を」「どの条件で」「どんな結果になるか」が、
  自分の目的と合っているかを確認します。
 (例)どのテーブルを使い、どんな条件でデータを抽出しているかを確認する

② 条件を一部外したSQLを作り、結果の傾向を見る
  件数が極端に多すぎないか、少なすぎないかを確認します。
 (例)期間条件を外す、特定の1商品・1顧客だけに絞る、など

③ 確認用のシンプルなSQLをAIに作らせる
  件数だけを見るSQLなどで、結果が妥当かをチェックします。
 (例)件数だけを確認するSQLを作ってもらう

④ 違和感をそのままAIに伝えて修正させる
  想定していた結果より「多すぎる気がする」などを指摘します。
 (例)月別で数十件程度になるはずが、数千件になっているので、
    考えられる原因と、確認すべきポイントを教えてもらう

Dr.Sum Local MCP Server環境を用意できない場合、その他にAIを使ってSQLを生成する方法はありますか?

つぎような方法があります。

① Dr.Sum Copilotを使って、SQLを生成してもらう
 Dr.Sum Copilotは、AI(OpenAI)と連携して、SQLの生成が行える機能です。
 詳しくは、「Dr.Sum Copilot使い方のご紹」で確認できます。

② テーブル情報を手動でAIに渡して、SQLを生成してもらう
  SQLの生成に必要なテーブル定義などの情報を手動でAIに渡して、SQLを生成してもらいます。

まとめ

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このコンテンツでは、フェーズ 01 の要件をもとに、データをどう整理してDr.Sumに入れるかをご紹介しました。

  • STEP 01:データを「日々増えるデータ」と「基本データ」などのまとまり(テーブル)に分ける方法を整理しました。
  • STEP 02:サンプルデータを確認し、実際にDr.Sumで動かせるサンプルファイル(CSV)を作成しました。
  • STEP 03:Dr.Sumの中でデータを結合するためのビュー(SQL)を作成しました。

準備は完了です。つぎはAIと一緒に深掘り分析を行いましょう!

Next Action

実際のデータを使って、分析を始めましょう
分析のストーリー(フェーズ 01)を描き、それに合わせたサンプルデータを作成しました。
実際の状況を分析するときは、自社の業務データでデータベースを作成しましょう。
データベース作成の流れは、つぎのコンテンツで確認できます。
データが準備できたら、いよいよビジネスのヒントとなる「分析の切り口」を見つけるフェーズに移ります。 「グラフにしてみたけど、どこに注目すればいいの?」 そんな疑問も、AIが解決してくれます。